どうせなら細かいところまで描こう!【「書いている手」の描き順】ゆる絵用
イラストを描いていると、人物が何かを書いているところを描く場面は結構多い気がします。
その時に「難しそうだから」といって丸にペン刺すみたいな風に適当に済ませてはもったいない!
でも、自分の手を見本にしながら描くのが難しいのも分かります…
そこで、ここでは「書いている手」の描き方ならぬ描き順を解説してみました。
右手だけでなく、左手の画像も用意したので、見てみてくださいね。
目次
描く時のコツ
私なりの描く時のコツは大きく3つ。
鉛筆から先に描かない
鉛筆から先に描くことは個人的にはお勧めしません。
鉛筆の角度次第でどんな握り方になるか変わるし、「書いている手」は奥行きや指の重なりが多くて鉛筆に合わせて描くと余計難しくなるからです(自論)。
まずは手の形をある程度整えてから、手にフィットするように鉛筆を握らせましょう。
指の先が見える場合は、指の腹を意識する
外側からの「書いている手」を描く時は指の先は見えにくいのですが、内側から見た場合を描きたいなら ほとんどの指先が見えることになります。
その時に意識してほしいのは指の腹。
指ってよく見ると爪側は平坦で、手のひら側は丸っこいですよね。
これを意識すると、指がどの方向を向いているのか分かりやすくなるので 上手に手に鉛筆を握らせることができます。
「手のひらの形」を脳内から抹消する
「手」と言われて多くの人が想像するのはこんなやつ↓。
でもこの先入観が「書いている手」を描く時に邪魔をすることがあります。
例えば見えていない部分を「ここにはこれがあるはず」という思い込みで描いてしまって違和感のある手になることはよくあります(私が)。
途中で「え。これ本当に「書いている手」になる?」と思っても一旦最後まで描いてみてください。
描き順(2通り)
では、外側から見たバージョンと内側から見たバージョンを解説します。
書いている手を内側から見た時
- 親指
- 手首、人差し指
- 鉛筆
- 中指、薬指
- 小指、手首
まずは親指から。
親指の第一関節を意識してちょっと角度をつけること。
指の腹を意識して下はちょっと丸みを帯びせること。
親指付け根の手のひら(母指球)分をもきょっとさせること。
次に、手首から一気に人差し指まで描きます。
人差し指はなだらかに丸ませ、こちらも指の腹を意識して丸みを持たせます。
ここでやっと鉛筆を持たせます。
鉛筆は 親指からちょっとはみ出すように、人差し指の付け根前を通るように。
ここが一番「これであってる?」感が出てくるところ。中指と薬指の指先だけ描きます。
親指の下からちょろっと見せます。
最後に小指を描くと同時に全体のバランスを整えます。
中指薬指と同じように小指を途中まで描き、小指下の手のひらを描きます。
この手のひら部分は、手が机などと接している部分。
親指の線とは合流させないまま、丸みを持たせて手首に繋げましょう。
書いている手を外側から見た時(正面)
- 人差し指
- 関節
- 中指、薬指、小指
- 小指下の手のひら
- 鉛筆
- 親指
- 手首
まず、人差し指から描きます。
人差し指は鉛筆に沿わせて曲がっているはずなので少し短めに描きます。
次は4本分の関節。
大体4つぐらいのなだらかな山をひょいひょいと描きます。
その後は、そのお山に合わせるように 中指、薬指、小指の順で描きます。
ここもそれぞれ曲がっているはずなので短め。指の長さも違うのでだんだん短くなるように付け根で調節します。
忘れちゃいけないのがここ。小指下の手のひら(付け根部分)。
ちょっとここにはお肉があります。忘れずに!
やっと鉛筆を描きます。
人差し指に沿わせるようにし、鉛筆先は小指下の手のひらと同じ水平線状に合わせると「紙に鉛筆の先を置いている状態」になります。
(このイラストは少し浮かせている状態になりますね)
次はちょこっと見えている親指を描きます。
ほんのちょこっとしか見えていないのでこの程度で十分。
最後に手首を描きます。ぴゅ、ぴゅと2本線を引くだけです。
この角度だと手の甲は見えていないはずなので描きません。
生やしてみると分かりますが、手の甲を描かなくても違和感はないですよね。
ちょっと長々と書いてしまいましたがこんな感じです。
鉛筆を持っている手の形は結構特殊ですが、一度自分のものにしてしまえば自然と手の形を立体的に見れるようになるんじゃないかなあ。
この解説がとなたかの役に立ったら嬉しいです。
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