イラストの2次利用って何?
「イラストを描いてもらったら、アイコン、チラシにポスター、書籍、動画、あらゆるものに利用できる!」
と思うのは、大きな間違いです。
イラストには利用する用途ごとに二次利用料というものがかかります。
ここでは二次利用についてまとめました。
目次
二次利用とは
二次利用とは、イラストを利用する用途ごとに発生する料金のことです。
用途とは、チラシ、ポスター、名刺、パンフレット、書籍、webサイト(ブログ)、バナー広告、SNSアイコン・カバー、動画など、イラストを使う媒体全てです。
1つ目の用途を一次利用、2つ目以降の用途を二次利用と考えるとわかりやすいですね。
これは著作権が絡んでいて、
著作者(イラストレーター)は自分が描いたイラストを独占的に利用する権利を持っています。
なので、第三者が著作者に無断でイラストを利用することはできないし、
いくらオーダーメイドでイラストをお願いしても、自由に何回でも使い回しができるわけではありません。
イラストを依頼したときに発生するお金は、
ということですね。
素材サイトに二次利用料がかからない理由
イラスト素材サイトは、
・カテゴリーから気に入ったイラストを選ぶ方式で、イラストを発注するよりも打ち合わせの手間がかからない
・ダウンロードしてすぐ使える
というとても魅力的なサイト。
それぞれのサイトによって利用規約は異なりますが、二次利用は容認されています。
なぜ二次利用料がかからないのか。
理由は3つ。
イラストを自分以外の他人が使用することを禁止できないから
ダウンロードした人ならだれでも使えるので、他のwebサイトやチラシと、イラストが被ってしまいます。
完全にイメージ通りのイラストがないから
例えば
「イメージにぴったりの絵柄のイラストをみつけたけど、人物が走っているイラストは無いなぁ…」
「欲しい絵柄と違うけど、走っているこのイラストで妥協しよう。」
と、完全に欲しいイメージどおりのイラストを手に入れるのは結構難しいです。
無料素材だとサイズや解像度が小さかったり、PSDやAIデータがダウンロードできないから
多くの無料素材サイトではダウンロードできるのはpng、jpeg画像です。(中にはpsd,aiをダウンロードできるサイトもあります)
また、もっと大きいサイズのイラストが欲しくても小さいサイズのイラストしかなかったり、解像度が低くて印刷には不向きだったり…と、用途にマッチしないケースも多々。
これらのデメリットは、イラストレーターにイラストを直接注文すると、これらの制約を一切受けることがありません。
イラストの用途によって使い分けたいところですね。
二次利用したい時
では、二次利用したい時はどうしたらよいか。
イラストレーターに確認を取り、追加で料金を払えば二次利用できます。
二次利用料は基本料金の1/4や、1/2と様々なので、依頼したイラストレーターに随時確認が必要です。
買い取りしたい時
イラストの権利は制作者が持っているので、クライアント側は使用する度に二次利用料、三次利用料、四次利用…を支払わなくてはいけません。
それなら、「二次利用料をいちいち払うんだったら一括で買い取りたい!」
その際のメリットデメリットは以下の通り。
メリット:自分が好き勝手使っていいイラストになる
これは、権利を譲渡してもらうということです。
その後どんな使い方をしても、イラストを改変されても描いたイラストレーターからも文句を言われません。
ただ、イラストレーターにとってデメリットが多いので、
どんな使い方をしたいのかある程度伝えておかないと買い取らせてもらえないこともあります。
デメリット:価格が高くなる
本来は使用する度にお金がかかるものを無制限に使えるのだから、それ相応の金額になります。
通常、日本イラストレーター協会では著作権譲渡の場合は、
ことになっています。
―日本イラストレーター協会『イラストの料金と著作権に関して』より
イラストを一つ頼んだら、他にも使いたいな、と思うのは自然な気持ち。
イラストレーターとお互いに気持ちの良い取引がしたいですね。
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