線画を描いたら、色を塗りたくなりますよね。

「このイラストをもっと可愛くしたい！素敵にしたい！」

でも、いざしてみるも

色は奥が深くて、プロのデザイナーさん達でも「配色は永遠の課題だ」と言っている人もいます。

それでも、すぐに色を塗ってしまいたい！ちょっとしたコツでセンス良く見せたい！な人に私的配色の方法をまとめてみました。

私の色の選び方

お化粧でもイエベとかブルべとかあるように、何でも組み合わせ方が大事。

一手目は「肌の色」。

私の場合は、顔の色から決めています。（化粧かよ）

赤系、オレンジ系、黄色系。アジア人ならこんなとこ。

色が大きく変わりませんよね。

そこからほっぺの色も、洋服の色も、小物の色も決めていきます。

二手目は、譲れない色。

イラストの中でもちょっとこだわりたい部分がありますよね。

そのこだわりたい部分の色は決めてしまいます。

肌の色とケンカしない色を選ぶのがベスト。

人を描いていない人は、ずらせない色と、こだわりたい色の２色を決めてください。

実際のイラストで解説

トランペットを吹いている人

このトランペットの子は、「室内で吹いてばっかりいて、目立ちたがり屋」という設定を決めて、

室内→色白

ということで、赤よりの薄め肌色です。

次に目立ちたがり屋は目立つ何かを身につけるだろうなと思い、「蝶ネクタイを派手にしよう！」

目立つ何かを身につける＋赤よりの薄め肌色→原色の赤

この２色が決まったら当てはめていくだけ。

「目立ちたがり屋」という設定を大切にして

靴下は補色の青色に、

色白だから似合うシャツの色は真っ白なホワイト、

髪の毛の色は赤よりの茶色、

靴も赤よりのブラウンにして光沢感を出しました。

恐竜の体を拭いている人

こちらの設定は「外で遊ぶことが好きな子と恐竜は仲が良くて、よく一緒に散歩に行ってる」。

外で遊ぶことが好き→焦げた肌の色

よって黄みよりの濃い肌色にしました。

２色目は恐竜の色。

散歩や一緒に行動するということから、「優しい恐竜かなあ」

優しい恐竜＋黄みよりの濃い肌色→深めの黄緑色

そして当てはめます。

温和な雰囲気を出したいから、恐竜のウロコ？角？は黄緑色とケンカしないくすんだ茶色やオレンジ色、

男の子の服は汚れてもいい灰色、

バケツの色は全体が同系色になっているから思い切って青…

ざっとこんな風に決めています。

すぐに実践できる色選び

ちょっとした色選びのコツを３つ書きました。

同じような色でまとめる

一番簡単な方法はこれ。

同系色でまとめてしまいます。

絶対に色がごちゃごちゃになりません。

何か強調したいもの１つだけ色をがっつり変えると、目に飛び込んできます。

単色でまとめたい時は、塗る面積をバランスよくする

昔のイラストを引っぱってきました(;^^

ペンで描いているのですが、ところどころ黒で塗りつぶしているのが分かりますか？

こんな風に、白と黒の面積的なバランスが大切。

私は大体半々ぐらいを目指しています。

いろんな色を使いたい時は、彩度を合わせる

そんなこといったってカラフルにしたい時もある！

そんな時は彩度を合わせましょう。

※彩度とは…色の三属性の1つで、色の鮮やかさの尺度

彩度が高い色は、いわゆる「鮮やかな色」。

この「色の鮮やかさ」を一定にしてください。

例えば、この上の画像だと、

中央の四角い部分に白い丸がありますよね。

これと彩度を変えない青色は、

これ。

さきほどの画像と真ん中の丸の位置が変わっていません。

（明度も変わっていません）

カラフルにしたい場合でもこのような色の選び方であれば、トーンがまとまってある程度まとまってみえます。

代表的な８色の心理的効果

どうせ色を塗るなら、代表的な８色の心理的効果を是非参考にしてください。

身近に使われている色と関連させながら読むと面白いですよ。

赤

華やか・積極的・情熱的・愛

赤は活力や食欲を増進させるなど、アクティブ印象を与える色。

気持ちを高める効果があります。そのため、アメリカの大統領選挙では赤いネクタイの着用率が一番高いそうです。

スーパーのチラシなんかのポップは赤色が多いですね。

青

誠実・冷静・爽やか・涼しげ・知的

青は幅広い人に好まれる色です。

TwitterやFacebookも青色ですね。

高級感のあるものは青色ベースの色が多く使われています。

緑

平和・安らぎ・調和・公平・自然

緑は目に優しい色で集中力を保つのに適しており、リラックス効果があります。

よく見かける色なので、親近感を持ってもらえます。

黄

元気・希望・賑やか・若さ

パッと目を引くので、強調したいときにGOOD。

昼でも夜でも見えやすいので、注意喚起の色としてよく使われていますね。

紫

高貴・神秘的・上品・高級

紫は個人的に扱いずらい色ですが、味方にすると非常にきれいなイラストに仕上がります。

ピンク

.

安らぎ・繊細・可愛らしさ・幸福・愛情

ピンクは不安を和らげ、優しい気持ちにしてくれます。

赤ちゃん用品や女性の使うもの等、「肌に優しい」とかを売りにしたい時にも多く使われています。

茶

大地・穏やか・温和・伝統・保守的

自然を感じさせる茶色は温もりや居心地の良さがあります。

オーガニック用品に多く茶色が使われますね。

オレンジ

家庭的・安心・健康・親和・陽気

楽天的で陽気な印象を与えるオレンジは赤と同じく食欲増進や身体を活動的にする効果があります。

食べ物系のチラシやアプリで多く見かける色です。

以上、配色についてでした。

でも、私のやり方があるように、色塗りの方法は人によって様々です。

なんだかんだ量がモノを言いますので、あーでもないこーでもないと楽しみながら自分にあったやり方を模索してみてくださいね。